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シルビアが壇上の中央まで来ると、先程まで沸いていた生徒たちが、一斉に静かになり、場内に静寂がひろがる。
その光景といったら、不気味の一言だ。
その静寂を切り裂いて、シルビアが話し始めた。
「この良き日に、アークライムの門を叩きし生徒諸君。
私は、シルビア・レクセシオン。
騎士団『ワルキューレ』に所属している騎士だ。
私は、年々弱体化している若手の育成のため、急遽このアークライムの1-Sクラスを担当することになった。
共に頑張っていこう!!
よろしく頼む」
「ワァァァァァ!」
「キャャャャャャ!!」
またもや、悲鳴とも絶叫とも言えぬ、凄まじい歓声が沸く。
「姉さん、やはりすごい人気ですね。
……それにしても、姉さんが担任ですか」
沸き立つ生徒等を尻目に、誰に言うでもなく、ハサウェイは小さく呟いた。無表情なまま……
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