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レイピアを携えた男は、標的をハサウェイに移し一瞬の内に向かってくる。
「しねぇぇぇぇっ!!」
男は、けたたましい咆哮と共に、ハサウェイの胸部に向かってレイピアを勢いよく突き出してきた。
レイピアが、白銀の剣閃を閃かせ、空を穿つ。
(……ダメだ!!やられる……)
ハサウェイは、死を予感し恐怖から目を瞑った。
……何時間かはたまた何分か。
もしかしたら、数秒も経っていなかったのかもしれないが、ハサウェイには、もの凄く長い刻のように感じた。
いつまで待っても、来るはずの、
レイピアが体を貫く激痛が、襲ってこない。
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