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「……い、おーいハサ!!
聞いてるか?」
「すいません、まったく聞いてませんでした。
で、何です?」
アリオンに隣りで大声で呼ばれ、ハサウェイは思考を止めた。
「だ・か・ら!!
何でも、王女様がアークライムに入学して来るんだってよ!!
な、すごいだろ?」
「そうですね、わざわざ騎士養成学校に入るなんてもの好きな人ですね」
興奮して、今にも発狂しそうなアリオンに対して、
ハサウェイは至極無表情で返答する。
わざとではない、もう感情を表に出さないことが、癖になってしまっているのだ。
アリオンも、それを分かっているのか、別段気にしている様子はない。
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