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ティアはその言葉に、ほんのり頬を紅潮させ俯いてしまった。
「いや、あの今のは知り合いで安心した、という意味ですから」
俯いてしまったティアを見て、ハサウェイは慌てて付け足した。
「う、うん。そっか、そ、そうだよね」
――ふぅ……いけませんね。どうしても、ティアと一緒にいると調子が狂ってしまいます。
と、ハサウェイが思っていると、教室の扉を開けてシルビアが入ってきた。
「さぁ、みんな席に着け!!
今日はホームルームをやったら終わりだ」
シルビアは、入って来るなり、そう叫んだ。
シルビアの登場で、教室中が、ざわつき始めた。
「シルビア様ぁ、なんとお美しい!!」
「あぁ、これからシルビア様を毎日拝見できるなんて……」
「シルビアさま!!
結婚してくれぇ!!!!」
と、様々な言葉が教室中を飛び交っていた。
隣りではティアがこの教室の狂乱ぶりに目を丸くしていた。
――毎度のことですが、姉さんの人気はもはや王女レベルですね。
……それにしても、最後のはおかしいでしょう?
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