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アストラス大通りを南に真直ぐ向かい、戦士の空騒ぎ亭まで急ぎ足で向かっていたハサウェイだったが、
「あっ……!!」
頭の上に豆電球が光ったような声を上げて、アストラス大通りを横切る小道の中に入っていった。
――いけません、ハマルさんの用事を優先していて忘れる所でした。
ハサウェイが立ち止まったのは、小道に入ってしばらくした所にあった古めかしい煉瓦調の建物だった。
屋根からは、煙突が突き出しており、空に向かって煙を吐き出している。
コンコンッ
「すいません、バルカンさん。
明日の朝までにサムライソードをまた研き上げてもらいたいんですが……」
ハサウェイは、扉を開けると同時に、そう言った。
「おう、ハサウェイじゃねぇか。
サムライソードの鍛練か、いいだろう。
そこ置いときな! 明日の朝には仕上げといてやるぜ」
店の奥で、金槌を打っていた無精髭の男がハサウェイを見るなり、金槌を打つのを止めて近付いてきた。
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