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「ティア申し訳ないんですが、店が落ち着くまで席に座って待っていてください。
僕は、店の手伝いがあるので……」
「う、うん。わかった」
団体客が入ってきたのを見て、ハサウェイはティアとの話を打ち切り、店内の奥へと消えていった。
ティアは、仕方なく、近くの椅子に腰掛けて酒場が落ち着くの待つことにし、そっと瞼を下ろした。
―――――
―――
―
「……ア、ティア……ティア!!」
ティアは、誰かに肩を揺すられて名前を呼ばれているのに気が付き、目を覚ました。
ティアの前には、綺麗な銀糸の髪に同じ銀色の目、そして眼帯をしている少年と、
その隣りで腕を組んでいる口髭と顎鬚が印象的な男性が立っていた。
――私、寝ちゃってた!?
そう思ったティアは椅子から飛び上がり、気を付けをして二人の前に立った。
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