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「す、すいません!!
私、寝ちゃってたみたいで……」
ティアは、ハサウェイに寝顔を見られたことにかなり動揺して、何度もペコペコと頭を下げていた。
「気にしなくていいですよ、ティア。
あぁ、そうだ。
ティア、こちらが戦士の空騒ぎ亭の主ハマル・マーベラスです」
ハサウェイは、そんな彼女の動揺を気にもしない様子で隣りに立っているダンディな男、ハマルを紹介した。
「ふふっ、君がティアかい?
ユッピから話は聞いている。
部屋は、ハサウェイの隣りだ。仲良くな!!」
ハマルは、二カッと暑苦しい笑顔をティアへ向け、ティアも笑顔を返し頷いた。
――まさか父のことをユッピなどと呼ぶ人がいるなんて……
ティアは内心驚いていた。
「それではティア、部屋へ案内しますよ。
ついて来て下さい」
ハサウェイはそう言って、階段を登って行く。
ティアもその後を小走りでついていった。
「じゃあティア、また明日ですね」
「うん、今日はありがとう。
また明日ね、おやすみ」
ティアに軽く挨拶をすると、ハサウェイは自分の部屋へと入って行った。
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