226人が本棚に入れています
本棚に追加
隣で眠る愛しい人。
珍しく俺の方が、先に目が覚めた。
時計を確認すれば、すでに起きる時間は過ぎてる。
~ガチャ~
「もぅ…いい加減起きなきゃ、遅刻するよ?」
オモニの言葉に、体を起こす。
「あれ?まだ寝てるの?」
いつもならとっくに起きて、ご飯を食べてるお前に不思議顔。
「疲れてんのかなっ?」
「夜鳴かせすぎなんじゃない?」
いえ。昨日は大人しく寝ました…
「おい?朝…って熱いっ!」
お前を起こそうと優しく頬に触れれば、尋常じゃない熱さ…
「ヒョン!熱ある!!」
「はっ?」
俺の声に、急いで駆け寄ってお前の体温チェック。
「体温計!」
お前の体を触るやいなや、すっ飛んでリビングに体温計を取りに行くオモニ。
「……ヒョ…ン。」
オモニの出ていった、開けっぱなしの扉を見つめていれば、恋人の今にも消えそうな声…
「大丈夫か?」
ヤバイ…俺が泣きそう…
「仕事に…」
「いいから黙って寝てろよ…」
優しく髪を撫でてあげれば目を閉じるお前。
普段強い分。
余計心配になる。
赤く染まる頬も、こんな状況じゃなかったら可愛いと思えるのに…
最初のコメントを投稿しよう!