発熱。

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隣で眠る愛しい人。 珍しく俺の方が、先に目が覚めた。 時計を確認すれば、すでに起きる時間は過ぎてる。 ~ガチャ~ 「もぅ…いい加減起きなきゃ、遅刻するよ?」 オモニの言葉に、体を起こす。 「あれ?まだ寝てるの?」 いつもならとっくに起きて、ご飯を食べてるお前に不思議顔。 「疲れてんのかなっ?」 「夜鳴かせすぎなんじゃない?」 いえ。昨日は大人しく寝ました… 「おい?朝…って熱いっ!」 お前を起こそうと優しく頬に触れれば、尋常じゃない熱さ… 「ヒョン!熱ある!!」 「はっ?」 俺の声に、急いで駆け寄ってお前の体温チェック。 「体温計!」 お前の体を触るやいなや、すっ飛んでリビングに体温計を取りに行くオモニ。 「……ヒョ…ン。」 オモニの出ていった、開けっぱなしの扉を見つめていれば、恋人の今にも消えそうな声… 「大丈夫か?」 ヤバイ…俺が泣きそう… 「仕事に…」 「いいから黙って寝てろよ…」 優しく髪を撫でてあげれば目を閉じるお前。 普段強い分。 余計心配になる。 赤く染まる頬も、こんな状況じゃなかったら可愛いと思えるのに…
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