13年後のクレヨンしんちゃん

17/35
前へ
/37ページ
次へ
「母ちゃんの行った病院がヤブだったに決まってる!!オラが他の病院に連れてくぞ!!!」 しんちゃんが、ぼろぼろ涙をこぼしながら、怒っている。 ひまわりちゃんもうつむいたまま、顔をあげようとしない。 「しんのすけ。落ち着け。仕方ないんだ。」 しんちゃんのお父さんが、ビールの入ったコップをにぎりしめたまま、呟いている。 「仕方ないって父ちゃんは…ホントにそれでいいの!!!???」 「良いわけないだろ!!!!!」 しんちゃん以上のその大きな声に、だれもなにも言わなくなった。 その静かな中にしんちゃんのお父さんの低い声が、ゆっくりひびく。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1062人が本棚に入れています
本棚に追加