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俺の名前はりん。静優高校の1年になったばかりだ。クラスは五月蝿い奴ばかりで担任は俺の苦手な女。そんな訳で俺は今日も机に伏せて寝ていた。ホームルームが始まり、担任が入ってきた。周りがざわっとなる。俺はなんとなく顔を上げた。すると担任の横に一人の男が立っていた。背は俺より低いか…担任が黒板に名前を書いていく。
『荻原空』そう書かれていた。そらなんて名前女みてーだ。そいつは担任に促されて挨拶をした。
「荻原空です。今日からよろしくお願いします!」
そういって空は笑った。その笑顔はとてもかわいらく、綺麗だった。その笑顔に女子はおろか男子までもがやられたようだった。明日から思いやられるな…
そう思いながら寝ようとしてふと視線に気付く。そいつが見ていた。明らかに俺を見て笑ったのだ。その笑顔で。
それよりも悪いのはあいにく俺の隣しか席が空いていなかったってことだ。渋々俺は起き上がり空に自己紹介をした。
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