恋のはじまり

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あれは…いつだっけ。 そうだ。中学の時―― ――――――― ――――…… 「松永くんてカッコイイよね」 「バスケ部って所が更にカッコイイ!」 「うんうん。ね、恵里香ちゃんもそう思うでしょ!?」 「あ…うん。そうだね」 「いいなぁ~女バスなら見放題だね」 「いや、アンタこそ見放題でしょ」 「えへへ…」 松永くんは。 中学の時から目立つ存在だった。 特に… 「おーい。立石せんぱーい」 「あ!噂をすれば!」 「ホラ、美幸。来たよ」 「うふふ。行ってきまーす」 チャラさが。 美幸という名の友人は、嬉しそうに頬を染めながら松永くんの元に駆けてゆく。 その様子をぼんやりと眺めていると、目があった松永くんにニッコリと微笑まれた。 私は思わず顔を背ける。 だって、有名だもの。 2年4組の松永亮くん。 1つ年下の彼は、色んな女の子を取っ替え引っ替えで。本命なんかいなくて。遊んでばっかりだって。 どうせ…美幸も遊びなんでしょう? .
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