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ええと…
どうしてこんな事になったんだっけ――――?
混乱した頭をフル回転させて現状を理解しようとするものの。
手は頭の上に纏めあげられ、眼前にはすっかりタガが外れてしまったかのような息の荒い男。
「っ!」
ビリっという裂ける音と共に、体を包んでいた私のブラウスはその機能を失ってしまった。
男の顔にいやらしい笑みが浮かぶ。
怖い――――――!
その思いだけがハッキリと脳裏に過ぎる。
『ここには誰も来ない』
そう言って私を押し倒した男を睨みつけるも、視界が涙に滲んでゆく。
そんな時。
ガチャ
唐突に部室のドアが開かれた。
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