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起きている怪奇現象によっては直ぐに解決もできる、単に霊が団地に憑いているだけならば、魔術で強制的に除霊した後で浄化すれば良い…けど、もし予想外に厄介な状態になっていたら、それだけでは終わらないし、まだ、何が起きているのか分からない…だから準備は入念にしておく必要がある。
日曜日は明後日、1日の間があるとは言え当日にバタバタと準備をするのは嫌ですし、時間に間に合わないかもしれない、だから私は、さっそく幾つかの魔術用品を選ぶ事にした。
まず霊的干渉があるとして身を守るのに「アミュレット」は必要と思われるので、2つほど鞄に入れた。
愛用の「スタッフ」は目立ち過ぎるので断念、代わりに小杖の「ケーン」を持って行く、魔術武器の中で「杖」は私に、最も相性が良い、友達の魔術師達…いえ、魔術使い達の男性は「アサメイ」、女性は「聖水」を愛用しているのと同じように、私には「杖」が一番。
他にもインセンスに香炉、粗塩、月光鏡、聖別した扇や、珍しい「オーラゴーグル」と言う品を持っていく、私はともかく、綾崎さんは霊視、オーラ視は全くできないので、彼女に使わせる為に鞄へと入れる。
まずはこれで道具類の準備は完了。
後は…いえ、まだ彼等の協力を求める必要はないわ、私一人の手に負えなくなったら、あの2人に助力を頼んでみましょう。
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