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お互いに汗でびっしょりになったので、一旦は自宅に戻り、シャワーで汗を流す事にした。
『じゃあ木村君、また後でね』
『あいよ~』
俺と霧島さんは、声をかけあってから、自宅のドアを開けて中に入る。
部屋に戻らず直で風呂場に行き、やや熱いシャワーで汗を流した。
『あ゛ー…サッパリする』
俺は意味もなく滝に打たれる修業僧よろしく、頭からザーザーとシャワーのお湯を浴びる、何故かよくわからないが好きなんだよな…これ;
数十分ほどでシャワーから出た俺は、台所にある夕食をおぼんにのせ、自室でムシャムシャと食べる、俺は家族と顔を合わせて食事をしない、無視して何も喋らない父親、短気でキレやすい母親などとは、あまり関わりたくないのだ、部屋から出た廊下にはトイレ、玄関、電話があるので、いちいち息苦しい居間に行かなくてすむ、部屋には常備、ペットボトルが置いてあるので飲み物には困らない、せいぜい風呂やシャワー、食事を取りに行く時などしか、母親や父親の顔を見なくてすむようにしてある。
食事を食べ終え、さっさと食器を台所へもって行き、歯をシャカシャカと磨いて部屋に戻る。
母親は奥の部屋でテレビを見ているし、父親も居間の大型のテレビでドラマを見ている、互いに無視して口をきかない…それが家の日常だ。
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