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『おー、お前ら。さっさと席つけー』
その言葉で、教室でワラワラしていら奴らは席につき始めた。
『えー、今日も楽しく。元気に、学校生活を過ごしましょうな。
あと、急で悪いんだけど、例の警備員を決めてくれ』
その最後の言葉に、クラス中の視線がオレに向けられた。
「…」
“例の警備員”というのは、登校中に芸能科の奴らにまとわりつく普通科の奴らを追っ払う奴らだ。
芸能科の棟の昇降口に配置され、芸能科の奴らに近寄る奴ら(女子)を寄せ付けない仕事。
でも、誰でもいいと言う訳ではない。
誰も寄り付かない、悪性の細菌的存在の男子でなければならない。
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