121人が本棚に入れています
本棚に追加
「む~!バカって言った方がバカなんだよ!それに初対面の女の子に手をあげるなんて、サイテー」
サラリと聞き流す。
「とりあえず名前から…」
「人の話を聞いてる?まあ、いいわ。それより、人に尋ねるときは、まず自分から名乗るものよ」
「ああ、そうか。俺は芥川翔」
「あくたがわしょう?どこの小学校?出身小なんて聞いてな…」
俺はもう一度げんこつを入れた
「う~!」
痛がるそいつを無視して、俺は言った
「芥川龍之介の芥川に、飛翔の翔で芥川翔だ。お前は?」
「…私は神崎奈々」
「二年だよな?見かけないけど…転入生か?」
「どうして赤の他人のあんたに教えなきゃいけないのよ」
「もう名前を知り合ってる。だから赤の他人じゃない」
「………」
沈黙をYESと判断して、俺は続ける
最初のコメントを投稿しよう!