始まり

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「転入生がいきなりサボってていいのか?」 奈々は言いにくそうに顔を赤らめて答える 「…だって、数学の授業だったんだもん…」 !内心驚く。 「奇遇だな。俺も数学の授業だった」 話してみてわかったことだが、こいつは俺と考えが全く一緒だった。 「数学なんて大嫌いだ~!」 「だ~~~~~!」 俺と奈々は一緒に屋上から叫んだ。 この一件があったので、アンチ数学として、俺とあいつは親しくなった。 …いや、付き合うとか付き合わないとかじゃなく、純粋に、友人としてである。 そして… あいつには内緒だが、一人っ子の俺にとって、あいつはずっと欲しかった妹のようで、可愛かった。
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