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参加者はいっせいにホールから出ていった。
このホテルは三十二階、勝算は十分にある。
勝てるぞ! 勝てるぞ! このゲーム!
自分もホールを出た。
これからどこへ行こう?
二時間逃げ切れば五百万。
気になるのは、禁断の部屋は一体なんなんだ?
一千万……。
並大抵の事ではクリアー出来ないだろう。
このゲームは禁断の部屋と結界の部屋は捨てるのが、妥当の考えだ。
自分はエスカレーターで十三階に向かった。
この階に、鬼がいたら? もし捕まったら?
ダメだ。考えるな。今は勝つことだけを考えろ。
だけど、だけど、怖いんだ!! 死が……。
気がつけば、過呼吸になっていた。
「はあはあ」
もう十三階になる。
鬼と鉢合わせになったら……間違えなく終わり。
チーン。
そしてエスカレーターの扉が開いた。
辺りを見渡したが、幸いにも鬼がいないようだ。
息が荒いまま適当に部屋を探し、部屋のなかに飛び込んだ。
部屋は明かりがついている。
ようやくこのゲームの真の恐怖が分かった。
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