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気付いているのではと思う事も何度もあった
でも敢えて何も言わない
その優しさに甘えていた
恐い 仁 どうしょう
噛み締めた唇
握り締めた手
どうしょう どうしょう
「大丈夫だよ カメ
俺はお前の…お前等の
味方だよ」
そっと俺の肩を抱き寄せる亮ちゃん
「大丈夫 大丈夫だよ」
と何度も
「亮ちゃんは気持ち
悪くないの?俺等
男同士だよ」
「カメと仁だよ」
止まらない
止められない
「でも…」
2人はそれが自然の事だったんだよ
当たり前の事なんだよと
止まらない
止められない
亮ちゃんの優しさに触れて
声を出して泣き出した俺
嬉しかった
切なかった
本当は誰かに気付いて欲しかった
本当は誰かに知って欲しかった
本当は誰かに言ってもらいたかった
俺達の事
俺の気持ち
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