煙のように

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   「どうする?」  「起こすの可哀想だよ」 メンバーの会話を余所に 和に近づき  「楽屋に運ぶから」 って起こさないようにそっと抱き上げる   うわっ 軽っ コイツちゃんと飯食ってのかな 心配になる 歩き出した瞬間 「ジン?」なんて言うから目が覚めたかと思えば 俺の胸にスリスリって顔を埋めまた眠りにつく    可愛い だらしなく顔がにやけてしまわないよう気を引き締め  「やっぱこのまま  帰るわ 誰かタクシー  呼んで、後俺等の荷物」  「あっ俺送るよ」 中丸の言葉に甘え 上田に中丸と俺からの荷物を頼みそのまま駐車場に向かう 中丸に助けてもらいながら車に乗り込めば上田がやって来て和のマンションに向かう あれだけ動かしても全く起きる気配のない和 どんだけ疲れてるんだか… .
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