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オユサの闘救への指導は厳しかった。あくまで救護班であり戦況にもよるが積極的な戦闘を禁じる事、戦闘に関しては戦闘班に敬意を表す事、戦闘訓練を行なっていない救護班とは同じ立場である事、と闘救としての心構えを言い聞かせた。破った者への罰則は厳しく、追加の訓練や果てには闘救からの除名まで言い渡される者もいた。
厳しい訓練にサイスは食らいついた。それでも、訓練にはやり甲斐を見出し、自己を高める事に余念は無かった。そして、オユサの期待が寄せられた気知の力も開花した。元々の気知師に比べれば当然に劣るものの、ある程度の治療までもが可能となった。
その姿や確かな実力をオユサは評価し、支部隊長、そして統括隊長の退役を機に次期統括隊長と任命した。
同時に、統括隊長補佐官も新たに任命された。現統括隊長補佐官のキュラ・エルロラ。サイスとは対をなす隊員だった。
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