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それに、オレは非現実的なことは信じない主義で、実際に起こった事でなければ信用しない。霊現象も全く興味がない。それに、予言って意味があるのだろうか。何が起こるかわからないのが未来ではないのだろうか。自分の未来は自分で決める。誰かに決定された未来なんて、オレには必要ない。
世界は無限大だ。何があっても、どんなものがあってもおかしくはないという理屈は理解しているが、予言は自分の中にしっかりとした根拠が確立されていない。要は、納得していない。
「まぁまぁ。信じなくてもいいから行ってみろよ。なっ、なっ?」
センリはオレの腕を掴んで必死に説得し始めた。オレとは違って、センリは予言を信じきっている。受けてきた予言がオレよりもスケールの大きなものが多かった事にある。
こうなると、センリは中々折れない。このやり取りをするのも面倒なので、渋々立ち上がる。それに、普段は内容を伝えるだけなのに、わざわざオレを呼んだ事を気にはなった。
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