第弐話

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「土方?……」 由紀の呟きに誠は反応した。よけい冷や汗が流れる、土方を見れば少し苛立ってはいるがいつもと一緒だ。むしろ苛立っているからこそいつもどうりなのだ。 「あの…由紀?」 「………誠!騙されたらあかんで!!たまたま同じ名字なだけや!!」 花魁姿の由紀が誠の肩に手を置いて激しく譲った。 「こいつは土方歳三ちゃうんやで!!!」 「おっ女失礼な奴だな!斬られたいのか!」 「誠…あかんよこんな男、絶対女癖悪いで!」 由紀の言葉に周りはシーンとした、そして沖田は耐えきれなくなりふいた。 「ごもっともですねハハハッ」 「確かにな女好きだもんな!」 沖田と総司がクスクスと笑いだす、原田永倉藤堂も笑うのを耐えていた。土方は今にもキレそう…いやキレて機嫌が悪かった。
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