第弐話

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なんやかんやで忙しい文化祭は終わった。 「終わったぁ!」 「めっちゃ儲かったな」 「かなり人気だったからな」 男子生徒と進は床にねころかり力を抜いていた。 しかしそれを破ったのは伊吹であった。 「人気ありすぎて写真出すことになったから一人づつとるよ」 「えぇ」 「特に助っ人達と誠ちゃんと由紀ちゃん大人気だったわ」 「だろうな」 笑いが込み上げる、由紀は文化祭の最中はずっと正面で座りながら営業スマイルを振る舞っていた。その姿は雪のように白く綺麗に輝いていた。 「なんだそれ」 「カメラよ……まさかしらない?」 「知らねぇぞ」 「あっポトカラですか!?」 「とられたら魂吸い取られちゃうよ!」 新撰組集団はざわざわと騒めきだした。そんな様子を見て現代っこは固まった。 「なにこの時代遅れの集団」 「ポトカラとか教科書に単語乗ってたぞ」
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