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家に帰る前に、沖田が見つけた公園によることにした。
その公園は昔よく誠達が遊んだ公園であった。
「なぁ」
「ん?」
皆が楽しそうに滑り台で遊んだりジャングルではしゃいでる中、誠と進はベンチに座りながらその様子をみて会話をする。
「あの人たちって…まさか」
「うん…新撰組の人たちだよ」
「だよな……名前きいて偶然にしては一緒だったから」
「……なんでだろうね」
「は?」
「なんで東条家と五十嵐家だけなの?…きっと土方さんたちがこの時代に来た事なんて皆また忘れちゃうんだ、時間ももどっちゃうんだよ………そんなのいやだ」
「誠………でも俺たちだけでも覚えてられるんだ」
「そうだけど………でも、由紀には、皆のこと紹介できないのが悔しい」
「………」
進はそっと誠の手に自分の手を重ねようとした時、無理矢理のように土方が割り込んできては二人の間に座った。
「お前あいつらと遊んでこい、お前の弟だけじゃ大変そうだぜ」
土方はいらつたように貧乏揺すりをしながら歩に向かって指をさした。
すると原田と永倉に遊ばれ凄い疲れきっていた、その近くでまた斉藤がふらふらっとどこかに行こうとしている。
「ちょっ!一さんどこ行くんですか!!あまり遠くいかないで!!」
誠は慌てて斉藤の後を追った。
二人になった進と土方は沈黙状態で、土方の機嫌がさらに悪くなった。
その状況に耐えられなくなった進は立ち上がり皆の中に入りに行こうとしたら土方にまた声をかけられる。
「……あいつが好きか?」
「あいつ?」
「誠だほかに誰がいる」
「あ……はい」
「………時期…旦那か」
土方は暗い表情をした。
「俺が、そばにいれなくなったら頼むからな」
「えっ」
土方はすたっと立ち上がり原田たちの所に行き頭を殴る。
その間、進はその場を動けずにいた。
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