第壱話

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「ハァハァハァ……どうゆう事だ」 「あの土方さん…」 「…入れ」 市村が頭を一度下げ、再び頭を上げて要件を告げた。 「局長がお呼びです」 「分かった下がれ、あっお茶を入れて持ってこい」 「承知」 土方は背伸びをして立ち上がり局長室に向かった。 * * * 「土方さん遅いですよ」 「………」 いつもならまだ起きていない、沖田や永倉、原田までもいた。 「歳…聞きたい事が」 「なんだ?」 「夢見か??」 「!?………見た」 「どんな夢だ」 夢の内容を説明をすれば皆やっぱりというような表情をした。 皆同じ夢を見ていたらしい。 「じゃ…周りの気配って…お前らだったか」 「じゃもしかして妙に怖い殺気放ってたの土方さん?」 藤堂が凄い怖かったと呟き胸を撫で下ろした。 「不思議な夢やったな」 山崎は頭をかきながらそう呟いた。 襖が開き、市村と誠四郎がお茶を運んで皆に配りだした。 「なぁ誠四郎と……誰やそのちっこいの」 「むっ…いっ市村鉄之助です以後お見知りおきを」 「市村君なぁ、自分ら夢みんひっかった?」 「俺は別に…」 「俺も」 「じゃ本当にここにいる奴らだけってことか」 土方は腕を組んだ。
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