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「阿良々木先輩。私とえっちなことしないか?」
「しない。っか、何でお前は僕の家にいるんだよ!」
僕のベッドに腰掛け、神原駿河は平然と漫画を読んでいた。今日、僕はまっすぐ家を目指した。ならここにいる神原はそれ以上早く僕の家を目指したことになる。
「男は女を見ると獣になると言われているが……そうなのか?」
「んなわけないだろっ! そんなんだったら僕は何回獣なっているんだよ!」
最低でも二人の妹たちも含めると軽く一万回以上に僕は獣になっていることになる。
「なるほど。阿良々木先輩はまだ獣はなっていないと……いや、実は女の子……。あり得る。だから……暦。阿良々木先輩を今日から暦先輩と呼ぼう!」
「そんな裏設定があるなら呼ばれたくないわ!」
「暦ちゃん先輩。怒ってる姿も可愛いです」
「暦ちゃん先輩って呼ぶな!」
「さてとまぁ……それはおいておいて」
おいておいてのポーズをとる神原。そして、僕の顔をまじまじと見ていた。
「ふむ。まだ、戦場ヶ原先輩とやってないとそうお見受けできる」
「なぜそこに繋がる。つか、お前は表情を見ただけでわかるのか?」
確かに僕と戦場ヶ原とはそういう行為には及んではいない。僕自身そういう行為に興味がないというわけではない。
ただ戦場ヶ原のことを考えているとここはゆっくりと時間に任せようと思っていた。
「そのため、今日私が来たのだ」
神原は胸を張ってそう言った。
「それに戦場ヶ原先輩が『とりあえず性欲を吐いて貰わないと私に感染るから』と言ってもいたし」
あの女、そんな理由で避けてたのかよ。ちょっと寂しいかも……。
「うむ。というわけで私で良ければ好きに欲望を吐き出していいぞ」
「いや待てって……」
「ん? もしや、阿良々木先輩は千石ちゃんや忍ちゃんみたいなロリィな身体にしか興味がないのか?」
「僕はいつからそんな鬼畜になったんだ!」
「鬼畜王コヨミ」
「なんかありそうなエロゲのタイトルだなぁ」
「うむ。私もよくやるがなかなか面白いゲームだぞ。百三人の妹に囲まれる主人公」
「鬼畜だ。鬼畜すぎる……」
「確か、阿良々木先輩には二人の妹がいるから……丁度51.5倍だな」
「全然丁度じゃない。せめて四捨五入をしろ」
「では、訂正をして……約100倍」
「だから何でお前らはそこを四捨五入をする!」
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