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さすが戦場ヶ原の後輩だ。よく教育が行き届ているな。
「それでどうする阿良々木先輩? 私とえっちなことしないか?」
話を戻す神原。それの目はさっきよりも真剣な目だった。
「どうなんだ? 阿良々木先輩?」
「どうなんだ。じゃない。やりません。僕は初めては戦場ヶ原と決めているんだ」
「なっ! まさか阿良々木先輩は童貞だったのか?」
「ん? なんか可笑しいのか?」
「いや私はもう経験済みかと……」
くくくと必死に笑いを堪えている神原。腹立つな。
「そう言うお前は? どうせ処女だろ?」
「そう言う阿良々木先輩は同程度童貞?」
「それ全然面白くないからな」
「まぁ、それはそれは……でも、次からは急展開だぞ、阿良々木先輩……はっ!」
その刹那、神原の左手で下腹部を殴られ僕はベッドまで吹っ飛んだ。ベッドの上で仰向けでぐったりとする。薄ら目で神原を睨んだ。
「ぐっ……なぁ、何をする」
僕の胸の上に神原が跨がっていた。馬乗りされたしまった。さすがはバスケット部の元エース。白く引き締まった太ももは誰が見ても生唾を呑んでしまうほど美しい。そしてさらにその上にはスカートの中身。黒いスパッツが顔を出していた。
「ふふふ、阿良々木先輩は私によって取り押さえられた」
「おい神原。やめろ……。本当に怒るぞ……」
「ちゅ……」
神原にキスをされた。ただ唇と唇を合わせるだけの子供じみたキス。神原は顔を赤くし、微笑した。
びっくりして僕は怒る気はもちろん、言葉すらも出なかった。それぐらい衝撃が大きかったのである。
僕は今……キスされたのか……。神原に……。
指で自分の唇に触れる。
「ふふふ、今のはキスは異性では初めてだぞ、阿良々木先輩、ちゅ」
もう一度神原は僕の唇を合わせ、そして僕の上で身体を半回転した。僕の顔にお尻を向ける。いわゆるシックスナインの形である。
「阿良々木先輩をご奉仕してあげる」
僕のベルトをカチャカチャと外し、パンツもろとも下ろされた。自分の分身が後輩の目の前で露になる。これ以上恥ずかしものはない。
「ふふふ。舐め舐めしてやろう」
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