インフルエンザで休んでたある日のこと

10/14
前へ
/17ページ
次へ
「XANXUS…」 5㎝あるかないか、わずかに手前の所で、スクアーロが止めに入っていた。 「オレ等がここに来たのは、こんなことするためじゃねーだろぉ…」 「うるせぇ、虫の居所を何とかしてぇんだ」 「殴りたいならオレを殴れ、殺してぇならアイツを殺せぇ…」 「…っ」 わずかにXANXUSの眉が動く。 そして、 右手が下ろされた。 「ごめん…嫌やったら、もうダーって呼ばんき」 「…気にすんじゃねぇ」 「あっ、そのお詫びと言っちゃなんやけど、二人の絵描こうか?」 「そんなもん頼んだ覚えはねぇ」 「お詫びやき、頼まれて描くもんやないき」 カバンから取り出したルーズリーフに、サクサクと描き始める。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加