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まあ、こんな調子で尋問を繰り返してるうちに彼女のことはだいたいわかった。
学校は俺の家から10分くらいのとこで、夏南の家は俺の家から30~40分くらい。
兄弟はいなく一人っ子のうえ両親が共働きで夜遅くに帰ってくるため、いつも独りぼっちらしい。
いわゆる鍵っ子というやつだ。
学校の友達も仲いい子は家が遠いため、放課後遊ぶ友達がいない。
昔は近所に仲のいいお姉さんがいたが、中学に上がり部活もあるだろうし受験もあったりで迷惑になると思い、遊ばなくなったままときが過ぎてゆき、今ではお姉さんも高校生になってしまい話すことがなくなってしまったらしい。
だからと言って俺のとこに来たことを許すわけではないが、夏南が少しだけ可哀相に思えてきた…。
突然やってきた破天荒な奴かとも思ったが常識があって、むしろ小学生とは思えないくらい気遣いができて大人びた奴なんだと話してるうちにわかった。
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