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「それなんてエロゲ?」
親友である達也の一言である。
「…こっちが聞きてぇよ。」
俺は少々疲れ気味である。
先週の週末に突然やってきた夏南は毎日のように俺の部屋にやってくる。
まあ学校から自分の家より俺の家の方が近いんだと。
最近の世の中は危険だらけというか犯罪の多い世の中で知り合って間もなくても夏南が事件に巻き込まれたら俺だって後味が悪い。
家に帰っても誰もいなくて寂しい思いをするくらいなら親御さんが帰ってくるまで俺が預かるのも悪くないかなーなんて思ってしまったのもある。
「それにしてもウケるwww
かなりウケるんですけどー!」
「おまw人の不幸を笑うな!」
一部始終を聞いた達也は、御覧の通り朝からこんな調子である。
「お前なら助けてくれると思って話した俺がバカだった。」
こんな奴はほって置いて昼飯でも食いに行こう。
「あ、ちょ!待てよー!」
聞こえん!何も聞こえん!
追い掛けてくるが今更遅い。
俺は本当に困ってるんだ!
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