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~天界~
青い空に白い雲……。
雲の上には、白いギリシャ風の建物が建っていた。
その中に白い服を着た、サンタクロースの様な、長いヒゲを生やした人物が一人居た。
その人物の近くに、黄金色に輝く光の玉が浮いていた。
その人物が両手をかざし、光の周りを撫でると、光の玉はみるみる形を変え、人の姿へと変わって行った。
背中には、小さな白い羽根も生えている。
「うむ。中々の出来栄えじゃ。♀型天使も良いかもしれん。この子が成長して、まともに成れば、複数創るとするかのぅ」
そう……この人物は神。
天使を創っていた所だったのだ。
神がそう言った時、天使が目を開けた。
その瞳は蒼眼。
黄金色の髪に、蒼い瞳が映えていた。
「おぉ。目覚めたか」
「貴方は?」
幼女は首を傾げ神に問うた。
「ワシはお前を造り出した者じゃ。」
幼女は理解出来なかったのか、再び首を傾げた。
神は微笑み「お前の名はアンジェリカじゃ」と教えた。
幼女は「アンジェリカ?」と神の言葉を繰り返し、首を傾げた。
神は微笑みながら頷いた。
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