誰が為に鐘は鳴る。

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  そうしてから、僕は何もわからなくなって、何もわからなくなったなりに、まだまだ世界にしがみついていた。 きっと神様なんてものが存在しうるならば、こんな風に言うはずだ。 「別に、そんなこと言った覚えないんですけど。」     世界はいつの間にか神様という実にファジーな存在に思いの外依存しすぎてしまった。 それは別に、いけない事ではない。 罰せられるような事ではない。
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