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「センセーは逃げていーからさ、ここはウチらに任せてみない?」
「なっ………。生徒を置いて先生が逃げれるわけ………」
「私からも、お願い」
シエルがそう言うと、担任の先生は逃げるようにどこかへ消えた。
「改めて、初めまして。シェルウィ・エラルビィです。シエルって呼んでね」
シエルがうやうやしく頭をさげる。フィアラたちは苦笑しながら自己紹介をした。
「フォルガとミルカの娘、フィアラ・ベルガーネオです。今日からシエルさんのマスターね」
「さんはいらないよ。シエルでいい。使い魔契約については、喜んで引き受けるよ」
「ウチはノエルとヤヨイの娘、サーシャ・エラルビィだ! よろしくな、シエル」
「フェルトはアズバンゼラルとカタリナの娘の、フェルト・ミスティです~。よろしく~」
「…………ラインとカナリアの娘、レイス・スフィニア」
全員の自己紹介が終わると、シエルが溜め息をつく。
「この世界じゃすっかり嫌われ者だなぁ、私」
「しょうがないじゃん。好き勝手に暴れたんだし」
「私の意思じゃありません!」
サーシャの軽口にシエルが突っ込み、笑いが起こる。
そしてシエルはなんでもないただの猫に変身し、フィアラは使い魔契約をなんとか乗りきった。
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