天使を越えたスヴァルス一派

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シエルは障壁展開し、スヴァルスの攻撃を防ぐ。が、スヴァルスの攻撃は重すぎた。 単純に質量の問題だけではなく、力の差がありすぎた。 「ぐっ………」 「その程度の障壁、打ち砕いてくれるわ!!!!」 スヴァルスは拳を一度あげ、叩きつける。その行動を繰り返した。 しかし、障壁の下にシエルはもういない。 「ミスティ流刀殺術、斬全剣」 魔力をまとい、スヴァルスと同じくらいの大きさとなった神剣を、シエルは背後から振り降ろす。 それは、全てを斬る剣だ。 「ミスティ流刀殺術、一閃撃、横薙(よこなぎ)」 縦に斬ったシエルは、次に真一文字に薙ぐ。 スヴァルスの体は、十字に斬れた。それは、四等分に離れたはずだった。 「うわぁ………化け物ってのは伊達じゃないね」 スヴァルスは、くっついた。文字通り、四等分になったスヴァルスの体が1つに戻ったのだ。 化け物じみた、再生能力だった。 「貴様に勝ち目はない」 「どうかな? 体のパーツを1つ残らず消滅させればなんとかなるよ」 「やってみるといい!!」 スヴァルスの言葉の一つ一つが咆哮。そのたびにシエルはたじろく。 その咆哮は本来、世界中に響いてもおかしくはなかった。 それでもフォルガたちが来ないのは、スヴァルスが全てを遮断する結界を張っているからに他ならない。
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