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(今頃、フォルガたちは私が死んだと思ってるんだろうな………。
まぁ、スヴァルスを倒して実は生きてましたみたいな感じで驚かしてやろう。
それまでフォルガたちの笑顔がなくなるのは辛いけど、私が本当に死ぬよりマシだよね)
シエルはそう思い、スヴァルスを見定めた。
「そのために、お前を倒す!!」
「やってみろぉぉぉおおおお!!!!」
「やってやるさッ!! ミスティ流刀殺術、二閃撃、横薙!! 横薙返し!!」
先ほどの真一文字と、それを逆から返す二撃。今回はスヴァルスの体を切り離すことが出来ない。
「硬いね」
「先ほどは不意討ちだったからな。事前に分かっていれば、防御も出来る」
「そうだね。なら」
シエルは神剣にまとわせていた魔力を消す。ただの一本の刀となった神剣を、シエルは構える。
「細身の刀一本で何をする気だ?」
「神々の剣を、舐めたらダメだよ」
シエルはスヴァルスの足元に滑り込み、軽く薙いだ。
スヴァルスは防御をする。したはずだった。だがシエルの刀はいとも簡単にスヴァルスの足を切り裂く。
「さっきは大きい化け物を相手するために刀を大きくしたけど、あれって神剣の本来の切れ味じゃないんだよ。
本来の切れ味なら、貴方ごとき敵じゃない」
スヴァルスはバランスを崩し倒れる。その頭を、シエルは狙った。
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