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「てぇえい、やぁ!!」
スヴァルスの頭をすくい取るように下から上へ、神剣を滑らす。
スヴァルスの頭はすんなりと割れ、かなりグロテスクなことになっていた。
「極大型魔法砲撃、破壊砲(デストラクション・キャノン)」
シエルの本気。零距離砲撃。流石のシエルも、これで終わると思っていた。
しかし、僅かに残ったの破片から、スヴァルスは完全復活をとげる。
「さっすがに予想外。すっごいね~」
「舐めてもらっては困る。しかし、貴様を相手にするのにこの姿ではやりづらいな。姿を縮めるとしよう」
「化け物を捨てるの? 無限の魔力は?」
「当然化け物のままだ。だが、破壊力と防御力はさがる。その分、速度があがるのだがな」
もとの人間と同じ大きさになったスヴァルス。しかしその姿は、伝説上の悪魔のようなものだった。
「面影は、あるんだけどなぁ」
「貴様を殺すのに、人の姿などいるものか」
「あっそ。1つ聞きたいんだけど」
「何か」
「破壊力が下がっても、攻撃力は下がらないんだよね?」
「当然だ」
シエルはニヤリと笑う。神剣を持つとテンションが上がるだけでなく、好戦的になるのだ。
「ミスティ流刀殺術、三閃撃、三斬(さざん)」
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