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「貴様………何者か!!」
「私ィ? 私はね、史上一人目にして最強の天使、アニエルよ」
「また天使………か。だが、シエルでは俺には勝てん。貴様は………どうかな?」
「言っとくけどォ、シエルに勝てるだけじゃ、私には勝てないわよォ? シエルに圧勝出来るくらいじゃないと」
アニエルは高慢に言い放って、倒れるシエルを抱きかかえた。
「大丈夫?」
「驚きだね。アニエルがここまで優しいとは」
「また壊されたいィ?」
シエルは余裕ぶってみせるが、アニエルに対しては意味がなく、アニエルはシエルに回復魔法を使う。
「………ありがと」
「シエルがデレたァ」
「うっさい!」
シエルは顔を真っ赤にして、アニエルから離れる。しかし、シエルのケガは、普通の回復魔法で治るようなものではなかった。
それが、アニエルの実力を如実に表していた。スヴァルスは憎らしそうに睨む。
「貴方、シエルを殺そうとしたらしいわねェ。殺すわ、徹底的に。壊す時間も惜しい」
「貴様なんぞに、邪魔されてたまるかーーー!!!!」
「私のシエルに手を出したお前を、私は許さない!!」
スヴァルスとアニエルが、超スピードで衝突する。シエルには見えない速さ。
シエルは密かに溜め息をついた。
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