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そんな会話をしていると、クラスの担任が入ってくる。
「席についてね~。はい。今日は、使い魔契約をしま~す。グランドに集合ね~。それじゃ~」
間延びした口調で一気に言うと、そのまま担任は教室を出ていった。
「相変わらずのセンセーだな」
「いいんじゃないの? それより、さっさとグランドに行かない?」
フィアラのこの言葉で、フィアラたちはグランドに向かった。
「さぁ、魔方陣は展開済みだから、それに魔力を流し込んで使い魔を召喚、サクッと契約してちょうだい」
担任の言葉で、生徒たちはいくつかのグループに別れ、各自で使い魔を召喚し始める。
それは、フィアラたちも例外ではなかった。
「誰からやる!?」
サーシャが身を乗り出しながら言う。
「…………私から」
レイスが名乗りをあげる。
「…………宣言通り、雷神を召喚してくる」
「本気なの~?」
レイスがまた小さくガッツポーズをする。フェルトが疑いの声をあげた。
「まっ、ウチらは両親がアレだからな、雷神なら召喚出来るんじゃね?」
「確かにね~。でも、雷神だよ?」
サーシャの口調は軽かった。フィアラの口調も。
そして、レイスが魔方陣の上に乗る。
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