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「よっしゃ! じゃあウチは水神でも召喚するかな」
「え~。私が最後~?」
サーシャが意気揚々と魔方陣に向かうのを、フィアラが止める。
「だってフィアがウチらん中で一番強いじゃん。だから最後でいーの」
「えぇ~。そんな~」
フィアラのすがるような手を振り払い、サーシャは魔方陣の上に立った。
「水神出ねぇかなぁ?」
ぼやきながら魔力を込めるサーシャ。
「テキトーに魔力込めると変なの出てきちゃうよ~?」
「マジで!?」
フィアラの助言を聞いたサーシャが、真面目に魔力を込め始める。
そして召喚したのは、水神だった。
「後は私だけか~。出来れば可愛い使い魔がいいなぁ~」
「きっと大丈夫だって! ウチら3人とも希望通りなんだからさ、フィアも希望通りになるさ!」
「そうだよ~。大丈夫だよ~」
「…………大丈夫」
「なんで私励まされてるんだろ? ま、いいや。じゃあ行ってくる」
フィアラが魔方陣の上に乗る。そして、魔力を込めた。
だが、しばらくしても使い魔は召喚されない。
「失敗………とか?」
フィアラが呟いた瞬間、辺りがまばゆい光に包まれた。
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