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「ちょっ、まぶしすぎだって!!」
「何にも見えないよ~」
「…………」
サーシャとフェルトがあまりのまぶしさに目をつむる中、レイスだけはどこからかだしたサングラスをかけていた。
「あっ! ずりぃぞ、レイス!!」
「ホントだ~。フェルトにも貸して~?」
レイスは無言のままサーシャとフェルトにサングラスを手渡す。
しかし、それはあまり意味のないことだった。
サングラスをつけるか否かで、光が止み始める。
そして、光が完全になくなったそこにいたのは────
「おいおい、そりゃねーだろ」
「わ~。凄いね~」
「…………あり得ない」
光が止んだそこには、フィアラとシエルがいた。
フィアラ、サーシャ、フェルト、レイスは親からシエルに危険がないことを知らされているが、クラスメイトたちや担任はそうもいかない。
クラスメイトの1人が呟く。
「破壊者…………」
とたんにクラス中が大パニックになる。
全員が悲鳴をあげて逃げ惑い、担任とフィアラたちだけが残された。
「あ、あなたたちも逃げなさい!!」
担任が怯えながら震えながらフィアラたちに言う。が、フィアラたちは動かない。
「立派な心の持ち主だね。普通だったら逃げるよ?」
そして、シエルが口を開いた。
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