プロローグ

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ああ……… また苦痛の1日が始まる。 私は嫌々ながら、 1畳すらない掃除用具入れの中からゆっくり出てきた。 ………なぜ掃除用具入れかって? 私の妻NORIKOが私の部屋を 家のすぐ近くにある、 よく捨て犬などが捕まると入れられる場所、 保健所にしようと言い出したのだ。 私は涙ながらに懇願し、NORIKOの足を舐め 一生の忠誠を誓うことにより、 なんとか保健所を回避し この掃除用具入れの部屋に至っているわけだ。 「おぃ❗臭いのー‼」 私はビクッ!と体が反応した。 この声は私の主――――NORIKO! 行かなくては!
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