学校

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マウンテンバイクを押しながらKOBAICHIは歩いていると、 何人か生徒たちと目が会う。 「おはよう。」 KOBAICHIは生徒一人一人にしっかりとあいさつをしていく。 しかし、 「臭い。」 「ははっ、嫌がらせですか?」 「オマエキモイ。イキモクサイ。 シャベルナ。」 etc…… 生徒たちの返す言葉には、殺意がこもっている。 また、言葉だけではなく 生徒たちがKOBAICHIを見る目は、 ――――何か、捨てられた薄汚いゴミを見るような………、 いや、 簡単に言おう。 そうだ。ゴキブリだ。 害虫のようなものを見る時の、 虚ろな 蔑んだ 荒んだ眼差しを生徒たちはKOBAICHIに向けるのだ。 その生徒たちの仕打ちも、 KOBAICHIが生きているのを辛く感じる原因の一つだ。
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