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体育館に、俺はどうやって行ったのか全く覚えていない。覚えていたのは、彼女の名前と笑顔、それだけだった。
今井彰子…彰子ちゃん。
俺は心の中で何度も彼女の名前を呼んだ。そしたら照れ臭くて、そんな自分が恥ずかしくて、自然と顔がにやけてくる…。
――ねぇ彰子?
俺と君がどうやって出会って、どうやって恋をしたのか、君は覚えていますか?あの時の俺は、君の目にどんな風に写っていたかな…?
ねぇ彰子、そんなことを、時々考えているんだよ。
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