始まり

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「今の女の子、かなり可愛かったな、シュウジ」   ユウジはニヤニヤしながら僕に言った。   「ん、そう?彼女、下向いてたし、前髪も長めだったから、顔、よく見えなかったよ」   ここで、「ぅん」と言ったら、なにか展開が読めてしまう気がしたので、あながち間違いではないはずの言葉をユウジに返した。   「なんておしい事を!」   なにやらユウジのテンションは、朝よりあがっているらしい。 それほど可愛かったのだろうか……? なんだか、凄い気になってきた……   昔からユウジはちょっと、女好きっぽい感じもあるが、テンションの上がるほど女の子は稀だった。   やはり、気になる……
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