41人が本棚に入れています
本棚に追加
ユウジと会ってから、他愛なもない、まだまだ幼さが残る内容の馬鹿話をして、数分あるいたところで、今日この日から、僕たちの通う学校となる、海陽高校がすぐそこに見える距離まで来た。
海陽高校。
学力的には、中の中
スポーツ的にも、中の中
言ってみれば、完全な中の中的存在の高校である。
中の中的な高校、意味は気にしたら負けだと思う。
深い意味も特にない。
「見えてきたなシュウジ、海陽高校」
「そうだね、これからはあの学校に通うんだね、僕たち」
「あぁ、これで俺らも高校生さ、胸を張って中学の後輩をいじれるぜ、なんてな」
「ダメだよユウジ、そんな事したら」
「本気にするなって、しないしない」
そう言って笑いかけるユウジ。
本当にやりそうなだけに、ちょっとだけ強めに否定したら、苦笑いをしていた。
こんな感じの他愛のない会話。
やっぱりこれが一番楽で会話が弾む、と僕は思う。
最初のコメントを投稿しよう!