始まり

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下駄箱まで来ると、そこには多くの新入生で人だかりができていた。 クラス割りを見ているらしい。 まぁ、言うまでもなく、と言うか、もはや決定事項と言うべきか、ユウジとは一緒のクラスだった。   「小学6年間、中学3年間、そして高校3年生、どうやらクラスは一緒になるな、シュウジ」 色々な思い出をこめて、ユウジが笑いながら言う。   「良い意味で、たまには違うクラスになりたいよ」 僕もため息とはまた違う、深い息を吐き出しつつ答える。   「だな、言えてる」       靴を履き替え、教室に向かうための廊下を歩いていると、後ろから誰かが僕にぶつかってきた。 振り替えると、そこには小柄で、一見だけなら小学生に見間違える人もいるのではないか? といった感じの外見の女の子が倒れていた。
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