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その後、和樹と朋華は対した会話もないまま放課後になった。
「ねぇ、和樹くん」
「ど、どうしたの、関口さん?」
「行きたい所があるんだけれど…、一緒来てくれるかな?」
人が少なくなった教室で急に朋華が帰ろうとしていた隣の席の和樹に声をかけてきた。
そして言われるがまま朋華に着いていく和樹、そして和樹は朋華に懐かしい場所へと導かれた。
「ここって…。」
「うん、和樹くんと初めて話したこの場所で和樹くんに伝えなくちゃいけない事があるから……」
「な、何、関口さん……」
そこは和樹が朋華が付き合って初めて来た公園
そこの大きな桜の下で朋華が少し悲しそうな声で話し始めた。
「……今日までゴメンね、和樹くんに寂しい思いをさせて…」
「えっ…!?」
「私の事で二年間も和樹くんに会えなくて…、でも…、私はまだ和樹くんの事…好き、だから…、和樹くんがまだ私の事を…前みたいに想っていてくれたら……」
「関口さん……」
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