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二年間も彼氏である和樹を置いて勉強をしていた事を朋華は本当に気にしていて和樹が自分の事をもう好きではないと思い、もし和樹が好きでなければせめて思い出のあるこの場所で終わりにしようとここで話をしたのだ。
「関口さんはまだオレが隣にいても良いの?」
「えっ…!?」
「オレはまだ君の事を大切な彼女だと思って関口さんが留学したあの日から関口さんの事を忘れた日はなかったよ」
驚いている朋華に和樹が続け様にそう言うと朋華は手を顔の前に持ってくると同時に瞳いっぱいに涙が貯まっていく。
「せ、関口さん!?」
「本当に…良いの?こんな自分勝手な私でまた和樹くんに迷惑をかけるかも知れないけど…、そんな私でも…、まだ和樹くんの彼女で良いですか?」
「もちろん、こんなオレでも良ければ……」
「うん……」
和樹の返事を聞くと朋華は顔を上げた。
その朋華の瞳には涙が先程よりも満ちており溢れ落ちそうなる程になっていた。
二年前にも和樹が朋華に想いを伝えた時も朋華を泣かしてしまっていた。
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