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「……帰ろっか」
「もう少しだけ……もう少しだけ…、和樹くんとこうしてたい……」
「…分かった満足するまでどうぞ」
桜の花びらが舞い散る公園で和樹と朋華が会えなかった二年間を埋めるように、長く、力強く、抱き合っていた。
「……おかえり関口さん」
「ただいま…和樹くん」
思い出の桜の大木の元で、和樹が朋華に言いたかった一言を抱き締めながら言う事が出来た、和樹と朋華……。
二人の止まっていた時間が再び同じ場所で動き始めた……。
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